生理はなぜ起きるの?

毎月のように経験している生理でも、そのメカニズムをきちんと把握している人は、意外と少ないもの。自分のからだのサイクルがわかると、痛みや不快な症状に対する心構えができ、対処もしやすくなります。

女性の卵巣内には、生まれたときから、卵胞のもとである「原始卵胞」が存在しています。原始卵胞が卵胞に成長していくあいだに、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、子宮内膜がしだいにやわらかく、厚くなっていきます。2週間ほどで卵胞が成熟して卵子が飛び出し、卵巣から卵管に排出(排卵)されます。

排卵後、卵子が飛び出したあとの卵胞は「黄体」となって、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。これにより子宮内膜の血管や分泌腺が発達し、内膜はさらに厚くなります。これは受精卵を子宮に迎えるための準備。卵子が卵管で精子と出会って受精して子宮内膜に着床すると、妊娠です。妊娠した場合、黄体ホルモンがさらに分泌されて子宮内膜を支えます。

卵胞周期

ホルモン量の変化

子宮内膜の変化

しかし、受精・妊娠に至らない場合は、黄体ホルモンは約2週間で分泌されなくなります。受精卵のためのベッドづくりはストップし、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンの働きで子宮が収縮。不必要となった子宮内膜がはがれ落ち、排出されます。このとき血管もはがれるので、約90mlの血液も排出されます。

この子宮内膜がはがれ落ちる現象が「月経」で、「生理」とも呼ばれます。月経は5日間前後続き、その後また原始卵胞の1つが卵胞への成長を始め、次のサイクルが始まります。

●痛みの原因

このサイクルの過程、特に月経時には、からだのあちこちの痛み(生理痛)や、さまざまな不快感を感じることがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。

  • プロスタグランジンの分泌によって子宮が過剰に収縮し、下腹部に痛みを感じる。
  • 子宮が未成熟、あるいは子宮口が狭く硬いために、経血を押し出すときに痛みが起こる。
  • ふだんとはホルモンのバランスが異なるため、心身が敏感になって不快感を感じる。
  • ストレスなどによりホルモン分泌のバランスが崩れ、血行や体温調節などからだの他の機能にも影響し、不快な症状になって現れる。

ひとつの症状に、複数の要因が重なっている場合もあります。からだのメカニズムを知ったうえで、症状を和らげる方法を考えていきましょう。

●女性のからだは、とってもデリケート

排卵〜生理をコントロールしているのが、体内で分泌されるいくつかのホルモン。

ホルモンは、大きく次のように分けられます。

  • 脳の視床下部から分泌される
    性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)
  • 脳下垂体で分泌される性腺刺激ホルモン
  • 卵巣から分泌される女性ホルモン

脳はただ単に指示を出すだけではなく、卵巣から出たホルモンの量を把握して、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの量を調節しています。

生理は多くのホルモンのバランスによってコントロールされているので、どこか一箇所でも乱れが起きると生理不順や無月経、無排卵月経など、さまざまなトラブルにつながるのです。

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