いつもきれいでいるために

朝はすっきり目覚め1日を過ごし夜はリラックスして寝る・・・という生活、理想的ですね。人間の生活に関わるさまざまな周期はホルモン・体温・血圧など、いろいろなものによって分類されますが、特に素肌の美しさに関係のある生理周期はホルモンバランスと分泌の変化で、肌ゆらぎを引き起こす大きな要因のひとつになっています。「普段は乾燥肌でも生理前や生理中は肌にベタつきが・・・」という人もいるはず。
だからこそ月のリズムとも関係があるといわれる「マンスリーリズム」を知る事は、美肌を保つ上でも重要といえるでしょう。しかも生理周期と肌のターンオーバーの周期は、奇しくも同じ約28日。不思議な縁を感じる方もいるのではないでしょうか?

コーナー監修:美容プロデューサー 寺山いく子先生

●ビューティサイクルを知って美肌をキープしよう!

大きく分けて月経期・卵胞期・黄体期の3つに分かれる女性のホルモン変化ですが、黄体期を前半と後半に分けて4つで見るとわかりやすいと思います。目安としてそれぞれを約1週間と考えれば、簡単ですね。黄体期後半から生理期は、素肌が最も良くない時期。いつもの化粧品で刺激を感じたり、肌あれ、血行不良、シワ、くすみなどのトラブルが頻発しがちです。さらに生理前というのは皮脂が過剰に分泌されたり、シミが発生しやすい時期ですし、もちろん肌の悩みが生まれるとココロも不安定になるのは自然の道理。生理(女性ホルモン)周期と肌の深い関係を知ってココロも肌も美しさをキープしましょう。

約28日サイクルで変化する「肌のコンディション」

生理前にポツポツとできてしまうのは・・・。

生理前になると吹き出物ができやすくなる、顔色もくすみがちになって化粧ノリが悪くなったり…。そんな自覚がある人も多いのでは?少し難しい話ですが、女性ホルモンの代表的なものに、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。上の図を見てもわかるとおり、生理前の肌ゆらぎが起こるのは排卵後から次の生理が始まるまでの期間(黄体期)に、皮脂の分泌を活発にするというプロゲステロンの影響からなのです。ホルモンバランスや肌のターンオーバーも乱れがちになりますし、肌の抵抗力が弱まり雑菌が侵入しやすくもなります。このため肌に何かしら問題が起こりやすく、肌あれを起こしたり毛穴トラブルや吹き出物が急増するのです。

そこで黄体期は「守りのケア」を実践しましょう。特に黄体期後半の生理4〜5日前から肌ゆらぎは最大となり、とても不安定な状態に。たとえばクレンジングオイルをクレンジングジェルにしたり、ふき取り化粧水でコットンを使ってすっきりする、いつもよりオイルコントロール効果や殺菌効果の高い化粧水に切り替えるだけでも、だいぶ違うように思います。またビタミンB2やB6の入った化粧品に切り替えたり、できてしまった吹き出物にはスポッツコントロール製品での部分ケアで対処したりしてみましょう。

そして毛穴をキレイにするのと同時に引き締め効果のあるスキンケアや下地を導入したり、光の乱反射によるソフトフォーカス効果で毛穴補正効果の高い下地やパウダーなどを使って毛穴のカゲを目立たせないメイクもいいのではないでしょうか。さらに生理前はリンパの流れが悪くなり老廃物が溜まりやすくなります。ストレッチ等をして体全体の血流を良くすべき。特に肩こりには注意を払って首リンパの流れを良くし、フェイスラインの吹き出物対策としましょう。鎖骨のくぼみや耳下腺を軽く押してリンパを刺激し、溜まりやすい老廃物を排出してください。

生理中はなぜか肌がくすみがちに・・・。

生理がはじまった途端、お肌の感触がツルツルに感じるのは、皮脂の分泌を活発にしていたプロゲステロン(黄体ホルモン)が激減するからです。一方エストロゲン(卵胞ホルモン)は生理後、排卵にむかって分泌が増え、黄体期の後期(次の生理の直前)に急激に減少するホルモンです。つまり生理中は両方の女性ホルモン量が一番低くなっている時期というわけ。一般的にエストロゲンはヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させ、肌にうるおいやハリを与えると考えられているので、この時期は肌の水分量が少なく乾燥肌に傾き、結果的に「くすみ肌」になりやすい。しかも敏感な状態で抵抗力がなくて元気がありません。基礎体温も急激に下がり、血行も悪く代謝が落ちており、その上、体が冷えやすいのが重なれば血行が悪くなる原因が幾重にもなり、目の下のクマやどんより感で、不調さ加減がわかってしまうことも…。

生理期は低刺激性の化粧品でお肌をやさしくいたわるのに加え、朝のケアにひと手間かけて透明感を取り戻すケアをしてみましょう。たとえば、血行を促すブライトナーのようなプレ化粧水や美容乳液をプラスしたりアイケアを加えたりするのも良いと思います。朝、短時間で手軽にできるマッサージクリームメソッドなどもありますよ。メイクの前にはコントロールカラーでくすみを飛ばしつつ色むらをカバーするのも手。ケアもメイクも血色アップにこころがけ、くすみやむくみを一気にケアしてしまいましょう。

また乾燥するこの時期はメイクの上からでもスプレーできるミストなどを携帯して常に水分補給を心がけたいもの。エストロゲンが減少すると肌の新陳代謝や抵抗力が弱まり、乾燥やくすみ、たるみなどを引き起こすので美肌を保つためには補給が不可欠。別名、"美肌ホルモン"といわれるエストロゲンと同様の働きをするものや誘導するものなどを配合した製品を取り入れるのも賢い選択かも。イソフラボン・プエラリアミリフィカ・月見草オイルなどの成分が似たような働きをするといわれています。

またグランディング効果、もしくは鎮静効果のあるアロマやアロマキャンドル、お香などで対処するのも一考。ココロをほぐしてイライラや怒りを緩和し、疲労感からの回復と精神を安定させる作用があります。サンダルウッドやラベンダー、ティートゥリー、ゼラニウムや樹木の香りもなかなかですよ。

生理後も美肌を保つために・・・。

生理後からはエストロゲンの分泌の増加で肌のくすみが取れハリが増す時期ですし、水分や老廃物の排泄もスムーズになります。女性にとっては肌ゆらぎが最小限の時期にあたる、まさに黄金週間。肌トラブルも起こりにくく、キメ細かい美肌を実感できます。卵胞期は肌が一番安定していますから、お手入れの効果も出やすいので、たっぷりと備えのスキンケアや攻めのスペシャルケアをして肌の底力をあげましょう。普段気になる肌の悩みがあるなら、この時期を有効に使いたいもの。その分メイクは薄くてすみますね。ちなみに新しいコスメにチャレンジしたいなら、生理後の約1週間がおすすめです。そしてまた排卵日を境に黄体期に入って肌のコンディションは徐々に変化していきます。

通年を通して美肌ケアに欠かせないのは、保湿対策とビタミンC入りの製品ですね。さらにていねいなクレンジングや洗顔を心がけましょう。
それから・・・バランスの良い食事が美肌を保つ基本ですが、肌はむきだしの内臓といわれるだけあって、残念ながら栄養も最後にまわってきますし、現代は紫外線や大気汚染、化学物質などの外的要因による刺激も大きくなってきています。ですから外側からのケアが重要ですし、足りない栄養素をサプリメントなどの補助製品で補うのも選択肢のひとつだと思います。

何よりも忘れてならないのは、体内環境を整えてホルモンのバランスを整える事。体の血行を良くし、体を冷やさず、なるべく温かい飲物を飲み、水分を1日2リットルはとること、そして規則正しい睡眠をとりましょう。夜の10時前後はトリートメントのゴールデンタイム。夜の12時頃はホルモンのゴールデンタイムといわれ、この時間にノンレム睡眠に入っていると、肌にとても効率がいいのです。これらに気をつけた上でさらに化粧品の相乗効果が出てくると思います。表面だけのお肌の手入れだけでは肌の状態は最良に向かいません。ホルモンバランスを考えながら、守りのケアと攻めのケアを使い分け、上手く肌と向き合うことが大事だといえるでしょう。

コーナー監修:寺山いく子先生 profile

数多くの化粧品ブランドのマーケティングに携わり、美容に関しての豊富な実経験を持つ。2004年、美容プロデューサーとして独立。コスメティックの裏側に隠されている女ゴコロを探究しながらのコメントや独自の美容理論が多方面で新鮮な話題を呼んでいる。
成熟世代のためのアンチエイジング情報サイト「モンナージュ」主宰。

モンナージュ
http://www.mon-age.com

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